従来は多額の足場をかけて調査を行うため、打診で異音が出たところはすべて修理が行われていました。
赤外線調査は足場が不要ですが、長い期間の安全を保障できるものではなく、調査時に危険個所を抽出することができるだけでした。
これは、赤外線診断が、温度の高低だけで判断されるため気象条件で損傷部の大きさが様々に見えてしまい経年変化をモニターできないためでした。
「安心管理」では初回の調査から状況に応じて1年から数年単位で調査を行い、拡大する「浮き」に注目し、短期間で危険となりそうな箇所のみを補修しようというシステムです。
特に損傷が広い範囲に及んでいない限り、ゴンドラや高所作業車のみで補修が行えるようになるため、大幅なコストダウンが図れます。